あえて在宅時を狙って、居住者を暴行…荒っぽい“トクリュウ型強盗”家を守る術を防犯専門家が解説
■よくある「押し付け止め補助錠」は頼りない
次に補助錠も用意したい。これにより、強盗犯は2箇所を突破しなければならなくなる。写真のようなタイプのものはすでに使っている家庭も多いかもしれないが、これはあまり防犯効果が期待できないという。
「実際にやっていただくとわかりますが、押し付けて摩擦で止めるタイプは、力づくで動かすと開けられてしまうのですよ。サッシも傷つきます。代わりに突起タイプの補助錠をオススメします。ネジ止めや貼り付けが必要ですが、こじ開けに強い、サッシを痛めにくい、力が入り難い、というメリットがあります」
■家に入られたら「とにかくこもる」
それでも強盗に家に入られてしまったらどうすればいいのだろうか。立ち向かって追い返すという選択肢もあり得るのだろうか。
「それはやめてください。相手は体力のある若者で、複数人で凶器を持ってやってきます。空手の有段者という方でない限りとても太刀打ちできないと思います。まず狙われないように、侵入者と鉢合わせしないような準備をしっかりとしていきましょう。それでも家に入られてしまったら、寝室などに逃げ、カギをかけて、とにかくこもること。通報して警察が来るのをじっと待ちましょう」
最後に、離れて住んでいる実家の高齢の両親が心配、という読者も多いだろう。まさしく狙われやすい家でもある。被害にあわないために、何と言っておくべか。
「3つ絞ってお話します。まず、訪問販売はじめ不審な訪問者は家に入れないように伝えてください。次に、強盗に入られた際にアラーム音が出ることが重要なので、ガラスが破壊されると音が出るようなセンサーをオススメするのも良いかもしれません。最後に“開口部強化”を是非お願いしてみて下さい」
取材・文:BEST T!MES編集部